- 痩せるには水を飲む方が良いらしいけど、いつ飲めばいいの?
- 仕事終わりに2ℓの水をまとめて飲んでるけど効果ある?
- 飲むタイミングでダイエットの効果が変わるって本当?
水2ℓのノルマを達成しようと朝や夜に一気に飲んでも、ダイエットの効果はほとんどありません。水は身体に染み込ませることで効果を発揮するので、吸収効率の良いタイミングで飲む必要があります。
また、朝や就寝前、そして食事前に飲む水は特に重要です。水は自律神経を整えたり、食事の量を抑える効果があるので、朝と寝る前と食前は必ず水を飲むべきです。
この記事では、痩せる効果を高める水を飲むタイミングについて解説します。記事を読めば、効率よくダイエットが可能な、水を飲む1日のスケジュールがわかります。
ダイエットをするには、カロリー消費や睡眠とたくさんの要素が大切になります。水は飲むタイミング次第で、それらの効果を高めてくれるので、いつ飲むべきか意識することはとても重要です。
ダイエットで水を飲むなら”こまめに飲む”こと
水を飲むことで身体は痩せ体質になります。ですが、ただ飲むだけでは意味がなく、飲んだ水を身体に吸収させなければいけません。
そのために、1つ大切なことがあります。それが”水をこまめに飲む”ということです。
ダイエットのために飲むなら、以下の2つは必ず守りましょう。
最低限のルール
- コップ1〜2杯を目安にする
- 1時間に1ℓ以内にする
家事や仕事で忙しいので、ある程度まとめて飲むのは仕方がありません。ですが、飲むのはコップ1杯を基準にして、多くても2杯(500ml弱)に抑えてください。
特に重要なのは、1時間に1ℓ以上は飲まないこと。水を処理する腎臓のキャパは1時間で1ℓです。それを超えると、体調を崩す可能性が高まるのでやめましょう。
水はいつ飲む?ダイエットのためのタイムスケジュール
ダイエットに必要な水は、1日で大体1.5〜2ℓです。人によって量は違いますが、この量を基準にして組み立てると以下のようになります。
1日のタイムスケジュール例
- 7:00:起床・朝食前
- 9:00:出社
- 12:00:昼食前
- 15:00:休憩
- 19:00:夕飯前
- 20:00:運動前
- 21:00:入浴前
- 21:30:入浴後
- 23:00:就寝前
コップ1杯を200mlとすると9杯で約1.8ℓです。1日に必要な水分量はこのスケジュールで大体クリアできます。
時間ごとに飲む水は、必ずコップ1杯にする必要はありません。出社したタイミングや休憩で飲む水は、コップ半分でも良いでしょう。
大切なのは、1日かけて必要な水の量をこまめに飲むこと。それぞれの必要な水分量は、次の記事でまとめましたので参考にしてください。
痩せる効果が高まる5つの水を飲むタイミング
タイムスケジュールの事例は、こまめに水を飲むことと別に、ダイエットに重要な5つのタイミングを考慮して組んでいます。
- 起床時
- 食事前
- 運動前
- 入浴前
- 就寝前
この5つは、基礎代謝やカロリー消費を高め、自律神経を整える上でとても重要です。それぞれのタイミングで、水は大いに活躍してくれます。
水がどんな役割を担っているのか順番に解説します。
朝の1杯はダイエットの基礎
寝起きは身体が軽い脱水状態にあります。水を飲むことで、脱水状態から回復して血流が良くなります。
また、朝に水を飲むと腸がぜんどう運動を活発に行い始めます。そのため、排便をスムーズに行えるので、便秘解消にも効果が大きいです。
朝食の水1杯については次の記事で詳しく解説しています。
食前の水は血糖値を抑えられる
ダイエットにおいて、食事はとても重要です。痩せるには、1日の総摂取カロリーを抑える必要があるので、食べすぎないようにしなければいけません。
そこで、水を食事の前に飲むようにしましょう。
食事の前に水を飲む効果
- 食べる量を減らせる
- 血糖値の上昇を抑えられる
水を飲むことで、物理的に胃を満たせます。そして、血糖値の上昇を抑えられると、身体が脂肪を溜め込みにくくなるので、ダイエットがうまくいきやすいです。
血糖値を抑えるには、食事の30分前に500mlの水を飲みましょう。少し大変ですが、効果はかなり大きいです。
詳しくは次の記事で解説しているのでご覧ください。
運動前の水でカロリー消費をアップ
実は、水を運動前に飲むとカロリー消費が高まる、ということがドイツ学者の研究で明らかになっています。
実験内容
健康的な男女14人を対象とし、水500ml飲んだ場合のエネルギー代謝の違いを測定
結果、水を飲んだ方が代謝が30%も上昇。その代謝アップは、水を飲んだ後10〜40分の間でピークを迎えたそうです。
ウォーキングなどの有酸素運動は、エネルギー消費が高い方が効果的です。そのため、運動する前は必ず水を飲んでから行うようにしましょう。
入浴前のコップ1杯で発汗を促す
お風呂はシャワーで済ます人が多いですが、ダイエットのためには湯船に浸かる方が良いです。その場合、入浴前は必ずコップ1杯の水を飲みましょう。
そのため、お風呂に入る前に水を飲み、汗をかける状況にしていくと身体の新陳代謝が促されます。老廃物は汗からも多少は出ていくので、汗をかきやすくすることはダイエットに重要です。
入浴前の水の飲み方を次の記事で解説しているのでご覧ください。
寝る前の1杯は良い睡眠のため
質の高い睡眠をするためにはコツがあります。それは副交感神経を優位に働かせることです。
副交感神経とは
夜の時間やリラックス中に活発に働く神経のこと。心拍数が下がる、筋肉が緩み血管が広がるなどの状態になる。
実は、水はこの副交感神経を刺激してくれます。そのため、寝る前に水を1杯飲むことで、眠りやすい環境を整えることができるのです。
ただし、寝る直前に飲むとトイレで起きてしまい、かえって睡眠の質を下げる可能性もあります。水を飲む場合は、就寝の1時間前にしておきましょう。
水と睡眠については次の記事で詳しくまとめましたのでご覧ください。
水を飲むタイミング以外でダイエット効果が高まる3つのポイント
水を飲むタイミングに追加して、ダイエットを効率よくするためのポイントを3つ紹介します。この3つを行うことで、水を飲む効果をさらに高めることができるので、ぜひ取り入れてみましょう。
- ミネラルウォーターを飲む
- コーヒーや紅茶を飲む
- ウォーキングをする
ミネラルウォーターを飲む
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルは、ダイエットに良い働きをするものが多いです。
カルシウム |
脂肪の分解を促進する |
マグネシウム |
便に水分を吸収させて柔らかくする |
カリウム |
体内の増えすぎた塩分を排出する |
普通の水でもダイエットの効果はありますが、ミネラルウォーターの方がその効果は大きいです。そのため、できるだけ水はミネラルをたくさん含んだ硬水を飲むことをオススメします。
ただし、ミネラル分を消化するのは体力が必要です。また、ミネラルの多い硬水は飲みにくい、というのもあるため、軟水や中軟水を選ぶと良いでしょう。
コーヒーや紅茶を飲む
コーヒーや緑茶にはカフェインが入っています。このカフェインは利尿作用があり、身体の水分を尿として外に出す働きがあります。
水を飲むとむくみが取れて身体がスッキリしますが、場合によっては逆にむくんでしまい、痩せにくい身体になる可能性もあるのです。
そこで、身体から水分を出すため、カフェインの入ったコーヒーなどを仕事の休憩に1杯ほど飲みましょう。その上で、水を飲むことで痩せやすい身体づくりができます。
ウォーキングをする
水は身体に吸収させるのも大切ですが、それ以上に、その吸収された水を血液として循環させることが重要です。そこでウォーキングが役立ちます。
ウォーキングの効果
- 毛細血管が増え血流が良くなる
- ふくらはぎの筋肉が鍛えられる
ふくらはぎは、身体のポンプの役割をしています。鍛えると血液を運びやすくなるので、日常的に血行が良くなります。
血行が良いと基礎代謝がアップし、ダイエットがうまくいきやすいです。毎日歩く必要はありませんが、時間があるときは多少でもウォーキングするように心がけましょう。